夏を迎える前に!業務用エアコンの試運転を
夏はエアコンが大活躍する季節。しかし、いざ稼働させようとしてトラブルがあったら大変ですよね。そこで今回は、夏までに是非試していただきたい試運転の方法とポイントについてまとめました。
正しい方法で試運転を行おう!
業務用エアコンが正しく動くかどうか判断するためには、正しい手順でチェックする必要があります。
運転して風が出てきただけでは十分ではなく、冷たい風が出ているか、また、室外機のコンプレッサーが正常に動いているかを確認しなければなりません。
詳しいチェックポイントを押さえて、お使いの業務用エアコンを確認してみましょう!
試運転で大切なチェックポイント
まずは業務用エアコンを冷房に設定します。このとき、温度設定は一番低い温度で設定します。
そこから約30分間、室外機の排水管から水が出てくる状態になるまで稼働させれば、試運転は完了です。
その際、下記のポイントもしっかり確認しておくことが重要です。
・室内機から冷風は出ているか
・室内機から変な音はしていないかどうか
・室内機から変な匂いがしていないかどうか
・室内機のランプが点滅をしていないか、リモコンにエラーが出ていないか
・室内機から水漏れが起こっていないかどうか
問題がなさそうであれば、ご自身で出来るメンテナンスを行いましょう。
特にフィルターはほこりや目に見えないゴミで目詰まりを起こしやすい部分でもあるので、業務用エアコンの効きを良くするためや電気代の削減にも繋がるため、適切な方法で掃除をすることが大切です。
上記の点で気になるところやご自身でのメンテナンス方法についてご不明な点等がございましたら、すぐに業者に相談し、正しい方法で処置を行ってください。
各メーカーの試運転方法
ダイキン
- 運転モードを「冷房」にして、温度を最低温度(16~18℃)に設定。10分程運転する。
- 冷風がきちんと出ているか、異常を示すランプ(運転ランプの部分)が点滅していないか確認する。
- 目安として更に30分程度運転し、室内機から水漏れがないか確認する。
- 異臭や異音がしないか確認する。
日立
- 運転モードを「冷房」に設定し、設定温度を最低設定の16℃に下げて、運転を開始する。
- 室内機の吹き出し口から冷風が出ているか確認する。
- 室内機のランプ(「タイマー」「みはり」「クリーン」のいずれか)が点滅していないかどうか確認する。
- 異音か異臭が気にならないかどうか確認する。
三菱電機
- リモコンで運転モードを「冷房」にして、設定温度を設定できる最低温度(16℃)にして運転する。
- 10分程度運転して、室内機の吹き出し口から冷たい風が出ているかどうか確認する。
- 更に20分程度運転して、室内機から水漏れがないか確認する。
- 異臭や異音がないか確認する。
東芝
- リモコンで運転モードを「冷房」にして、設定温度を最低温度(18℃)に設定する。
- 10分程運転して、室内機の吹き出し口から冷風が出ているかどうか、エラーランプが点灯していないかどうか確認する。
- 更に30分程運転し、室内機から水漏れがないかどうか確認する。
- 異臭や異音がないか確認する。
パナソニック
- リモコンで運転モードを「冷房」にし、室内温度より3℃以上低くし、30分以上継続して運転する。
- その間に異音や異臭がするかどうか、冷風が出ているもしくはすぐに止まってしまうなどの現象が起きていないか、タイマーランプが点滅していないか、室内機から水漏れが発生していないかどうかを確認する。
業務用エアコンの故障や不具合の原因はさまざまです。フィルターの汚れからくる目詰まりや機械内部の汚れ、フロンガス量の不足、ファンを回すモーターの劣化など、色々な要因が考えられます。
正しい方法で正しく業務用エアコンが動くかどうか確認することで、訪れる熱い夏への対策もバッチリです!
近づく夏もお得で快適に!
外の気温が比較的低い夏の前に試運転を行うことで、内部にも負荷がかかりにくく、業務用エアコンの寿命を延ばすことにもつながります。
また、一般的に業務用エアコンの取り換え及び買い替えの目安としては10年とされており、万が一不具合や故障が見つかった際にそのエアコンが10年以上使用しているものであれば、最新機種の方が比較してより省エネ効果や電気代を抑えることが出来ます。
大きな金額にはなってしまいますが、後々のことを考えるとお得に快適に生活することが出来ます。
本格的なシーズン中、業者は問い合わせが混み合ってしまう傾向にありますので、お早目に試運転して不具合がないかご確認下さい。