業務用エアコンの室外機の設置場所や方法について詳しくなろう!

業務用エアコンを設置するときには、本来室外機と室内機の場所を決める必要があります。一度その場所に設置工事をしてしまえば移動することは難しいことですし、可能だとしても追加の作業に料金が発生してしまうことも。やはり業務用エアコンは年単位で稼働することが多い分、置き場所や置き方も慎重に検討していきたいところ。そこで今回は、そんな業務用エアコンの室外機の設置方法や設置場所について詳しくご紹介させていただきます。

室外機は本来何するものなの?

室外機の設置方法について詳しく触れる前に、まず初めにご説明させていただきたいのが室外機の役割についてです。そもそも業務用エアコンの室内機と室外機は、冷媒配管と呼ばれる金属で出来た管で繋がっており、その中を冷媒ガスと呼ばれるものが通っている仕組みで動いています。この構造を利用し、冷房運転の場合は低温の冷媒ガスが管を通って放出され室内を冷やし、逆に暖房の場合は高温の冷媒ガスが室内を暖めるという働きを持つわけです。この過程を行う中で、室外機の役割は冷媒ガスを使い室内の熱を外へと放出したり、反対に室外の熱を吸収し室内へと送るという重要な部分を担っており、その室外機が外気を必要量吸い込んで吐き出すことは熱交換するにあたって非常に大切なポイントとも言えるでしょう。

つまり室外機が外気の吹き出しや吸い込みが出来なくなると、室内に取り付けられている業務用エアコン自体も正常に働かなくなってしまうということ。よって設置する場所として選ぶべきは、その室外機の働きを妨害しないような場所に置くことが重要になってくるわけなのです。

室外機を設置する場所は?

業務用エアコンを設置する場所は、基本的に風通しの良い場所に置くことが大切になります。具体的に例を挙げるとするならば、ベランダやバルコニー、建物外の地面、屋上や壁面などが言えるでしょう。なおそれ以外にも、設置する際にチェックしておきたいポイントは下記の表にまとめておきましたので、こちらも是非選定時にご参考にしてみてください。

室外機の設置方法は?

室外機の設置は基本的に業者が行うものではありますが、設置方法も予め知っておくことでより解像度が上がり、室外機を選ぶ際にもより選びやすくなります。大まかではありますが設置方法は大体計・6種類に分けることができ、ここではそれぞれの設置方法の名称や、設置方法ごとのメリットとデメリットについて詳しくご説明させていただきます。

直置き

室外機の設置方法の中では一番基本的な置き方で、別名「地面置き」とも呼ばれたりします。その名の通り室外機を地面に置いて設置する方法で、コンクリートブロック等の足場を設置した上に室外機を載せて固定させるものになります。なお、設置場所が通りなど人に触れそうな所に面している場合は、室外機から吹き出された空気が直接通る人に当たらないように上吹ガイドや風向調整板などで対策するようにしてください。

屋根置き

こちらは文字通り、室外機を屋根に設置する方法です。室外機と室内機の設置場所の高低差や配管の長さはそれぞれ機種ごとに設定されているので、室内機の設置場所が高さ2階以上の建物の場合に多く採り入れられるものになります。なお、屋根は建物によっては斜めになっていることもあるため、ちゃんと水平に設置出来るように、屋根置き用の架台を使用するなど工夫を施すことが肝心です。

壁面架台

こちらは、壁に取り付けた専用架台の上に室外機を設置する方法になっています。採用する機会と致しましては、主に、ベランダなどが建物になく設置する場所自体がなかったり、室外機を設置する予定の場所が道路に面していて直置きが難しいといった場合に採り入れられたりします。この方法を使用するにあたって、設置する壁自体に十分な強度が必要なため、建物によっては設置が困難なことも。また、この方法で室外機を取り付けた場合、取り外しや入れ替えの際には追加の料金が発生するため、慎重な検討を行いましょう。

二段架台

こちらは、室外機を二段に重ねて設置する方法です。専用の架台を使い、本来1台分のスペースである所に2台の室外機を設置することが出来るというかなり優れたもの。ですが、下段にある室外機はどうしても上向きへの通気が悪くなってしまうため、全体的な通気状況に問題がないかなどを考慮する必要があります。またこちらも、取り外しや入れ替えの際には追加の料金が発生するため、採用する際には慎重な検討を行いましょう。

屋上設置

こちらは、室外機を建物の屋上に設置する方法となっています。主に採用される場面としては、本体機器が重く壁面に設置出来ない場合であったり、ベランダなどがない場合に採り入れられることが多いです。建物によっては屋上までにエレベーターがないこともあったりするので、その際は複数人で階段を使い運搬したり、クレーンを使ったりして室外機の搬出入作業が行われることがあります。屋上に取り付けるため、嵐などの強風や地変の影響などを受けて倒れることがないように、しっかりと手すりや建物に固定することが重要になってきます。

天吊り

ベランダなどの天井から、室外機を吊るす方法がこちらとなっております。スペースを余すことなく使うことが出来るため、主にマンションのベランダなど敷地が限られたスペースではこの方法が採用されることが頻繁にあります。しかしながらやはり吊るすような形になるため、落下の危険性や重さによっては建物への耐久性も考える必要があることにより、この方法を採用する際は重量の軽い業務用エアコンかルームエアコンの室外機を設置するのにあたり最適な方法と呼べるでしょう。

まとめ

室外機の役割だけではなくその設置場所についても詳しく知ることで、業務用エアコンを検討する際、より選択がしやすくなるということが言えます。それぞれの設置場所や方法について本コラムを是非参考にしていただき、ご自身に合ったものを選んでみてくださいね。

尚、当社ではお客様に合った室内機や室外機を最適な料金でご提案させていただきます。ご質問ご相談等があれば、是非アルファシステムにご相談ください!